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「いきなり!」米上場廃止 ステーキ店、本場で苦戦

 ステーキ店チェーン「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスは15日までに、米新興市場ナスダックの上場廃止を申請すると発表した。9月までに手続きが完了する見通し。ステーキの本場、米国展開が苦戦を強いられたためで、米進出との相乗効果を狙った上場の期間は昨年9月以来1年ほどで終わる。

 同社は立食を取り入れて低価格で集客する業態をてこに急成長し、日本の飲食チェーンで初めてナスダック上場を果たした。だが米国での不振から平成30年12月期連結決算の最終損益は8年ぶりの赤字に転落。31年2月には、ニューヨーク市内にあった11店のうち7店の閉店を発表していた。

 同社は、米市場での米国預託証券(ADR)取引の伸び悩みもあり「上場継続の合理性が低下した」と説明している。東京証券取引所第1部の上場は維持する。

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