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なんでいま? 「タピオカドリンク」が再ブームになっている背景

 大きなポイントが2つ

 どれもみな大いに納得できるが、個人的にはあと2つ大きなポイントがあると思っている。それは「台湾人気」と「参入障壁の低さ」だ。

 ご存じの方も多いかもしれないが、黒タピオカドリンク発祥の地である台湾は近年、日本人の海外旅行先として不動の人気を誇っている。

 一般社団法人日本旅行業協会が、旅行会社を対象に調査をした「人気旅行先ランキング」では、台湾は年末年始の旅行先で4年連続1位、GWの旅行先では5年連続で1位に輝いている。夏休みの旅行先でも、ハワイとトップを争うのが近年の傾向となっている。

 この「台湾人気」はデータも裏付けている。台湾観光協会によると、2018年(1~12月)に日本から台湾を訪れた訪台日本人旅行者数は前年比3.7%増の196万9151人と、過去最多に達したというのだ。

 これはつまり、台湾で本場の黒タピオカドリンクを楽しんだ日本人も過去最多になったということだ。現地に行った方は分かると思うが、台湾では有名店に限らず、街のいたるところで黒タピオカドリンクが売られており、日本人観光客も滞在中に必ず飲む「ド定番グルメ」だからだ。

 という話をすると、「確かに、日本人観光客が黒タピオカドリンクをたくさん飲んだかもしれないが、それが日本国内のブームをつくったというのは強引だ」という意見があるかもしれないが、両者に密接な因果関係があることは、台湾と並ぶ日本人大好き観光地の「ド定番グルメ」が証明している。

 お分かりだろう、「パンケーキ」だ。

 ここ数年、好循環が繰り返された

 おじさんたちからすれば「ホットケーキと何が違うの?」と首をかしげるあのスイーツが、日本社会でなぜここまで人気を博して、市民権を得たのかというと、ホノルルで日本人観光客が長蛇の列で並ぶことで知られる人気カフェ「Eggs 'n Things(エッグスシングス)」が上陸したからだ。

 2010年、海外初進出店である原宿店ができた時は、連日のように長蛇の列ができて、経済ニュースに取り上げられるほどの大きな話題となった。その後、この人気にあやかって、日本国内でもさまざまなカフェでパンケーキを出すようになり、お笑い芸人が「パンケーキ、食べたい」なんてネタにするまで社会に普及したのである。エッグスシングスも今や東北、関東、東海、関西で21店舗を展開している。

 ご存じのように、ハワイは、日本人が年間150万人も訪れる人気旅行先だ。米国本土から以外で最も観光客が多いのが日本である。

 そんなハワイで、多くの日本人が食す「ド定番グルメ」がパンケーキだ。その中でも人気が、エッグスシングスのホイップクリームがてんこ盛のパンケーキで、ワイキキビーチに近いサラトガ店では日本人が長蛇の列をなしている。

 これはつまり、年間150万人もの日本人が「パンケーキ」のとりこになって帰国しているということでもある。日本国内におけるパンケーキブームのきっかけは、確かにエッグスシングス上陸であったかもしれないが、既にその何年も前から、「ブームの芽」はハワイの地でつくられていたというわけだ。

 実はこの構造は、黒タピオカドリンクもまったく同じである。

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