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建設会社がコッペパン 背景にクルマの自動運転化
だが、交通事故の発生件数は減少傾向にある。内閣府の交通安全白書によると、平成29年は13年連続の減少で47万2165件。ピークだった16年の95万2720件から半減している。
背景には安全対策の広がりがあるが、近年は、追突や急発進を防止する機能など自動車の運転支援技術も発達。なかでも大きく様変わりしようとしているのが「自動運転」だ。
自動運転の技術開発には自動車メーカーのみならず、米グーグル、ウーバーなどIT企業も参入し、各社がしのぎを削る。技術の進展はレベル1から5までの5段階に分けられ、国内では、高速道路上で一定速度走行や車線変更が自動で行えるレベル2(部分的自動運転)まで一部の市販車に導入されている。
来年にも高速道路など一定条件下で自動運転するレベル3(条件付き自動運転)の実用化が見込まれており、やがて「交通事故ゼロ」の世の中が到来することも期待されるが、同社にとっては結果的に主力事業が大きな影響を受けることになる。
そのため同社はホームぺージの作成、防犯カメラの販売・設置などに事業を拡大してきたが、渡辺勉社長がコッペパンのおいしさに将来性を感じ、事業化を決定。平成29年11月、福井市内に1号店を開店した。
人気沸騰で店舗を移転
専用に製粉した小麦粉を使うなど仕上がりにこだわりを持ち、柔らかく、しっとりとした甘みのパンが特徴。オープン当初からあまりの人気ぶりに生産が追いつかなくなったといい、調理場を広げて生産量を5倍にするため、昨年8月に移転オープンしたのが、現在の福井本店だ。
企業の存続には時に大胆な挑戦が必要ということか。高嶋支店長は「経営体力があるうちに食品事業をしっかりと確立させたい」と意気込んでいる。