金融

リブラ規制、早急に策定 G7財務相、重大懸念共有

 パリ近郊シャンティイで開かれた先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は17日、初日の討議で米フェイスブック(FB)が計画する暗号資産(仮想通貨)「リブラ」に関し、重大な懸念を共有、規制を含めた対策を早急に取りまとめることで一致した。議長国フランスのルメール経済・財務相が記者団に明らかにした。

 FBなどIT大手を対象としたデジタル課税をめぐり、G7は新たな「規則」が必要との認識を共有し、税逃れを封じるために合わせて法人税の最低税率を定めるべきだとの方向性でも合意した。

 ただ、いずれについても詳細を固める複雑な議論が残る。リブラに関しては6月に設けたG7中銀の作業部会が今回、暫定報告を提示したが、10月に最終報告をまとめるよう作業を継続。デジタル課税は経済協力開発機構(OECD)での国際的議論で2020年までの最終合意を目指す。(シャンティイ 共同)

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