トップは語る

リンク・プロセシング 3種の決済端末集約、レジスペース改善

 リンク・プロセシング社長 高橋徹弥さんに聞く

 --月末に新しい決済端末「Anywhere A9」の販売を開始する

 「スマートフォンにプリンターが付いたような端末で、これ一つでクレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応できる。狭いレジスペースに複数の決済端末が置かれている現状を改善したいと開発した。まずはQRコードからサービスを開始し、年内には全ての決済に対応できるようになる」

 --その他の特徴は

 「QRコードを読み取れば、自動的にどのブランドかを判別する機能がある。QRコード決済サービスを提供する会社は増え続けており、店員の教育が追いつかないなど小売店側は対応に苦慮している。この端末はそうした負担軽減にもつながる。面倒な初期設定もほとんどなく、バージョンアップも遠隔操作で行われるので、導入する店側の負担は少ない」

 --拡張性も高そうだ

 「基本ソフトが『アンドロイド』の端末を使っているので既存のアプリケーションが入れられる。例えば、オーダーエントリーシステムのアプリを入れれば、飲食店でテーブルチャージをして、その場でレシートを渡すという使い方も可能だ。アンドロイドなのでエンジニアも確保しやすく、自社アプリの開発も比較的容易だ」

 --導入コストはどのくらいか。政府が消費税増税対策で実施している補助金への対応は

 「端末代は6万9800円で、月額1000円の使用料を予定している。利用が多い場合は別に従量課金も発生する。補助金の事業者登録も受けており、補助対象期間中であれば、国から3分の2の補助金が出る。3分の1は私たちが負担するので、補助対象となる加盟店は端末代の負担なく導入できる」

【プロフィル】高橋徹弥

 たかはし・てつや 早大社会科学卒。大和証券やリクルートなどを経て、2017年10月にリンク・プロセシング入社。今年4月から現職。茨城県出身。

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