金融
新生銀、スルガ銀への出資検討も 財務状況「危機的ではない」
新生銀行の工藤英之社長(55)は共同通信のインタビューに応じ、不正融資問題で経営再建中のスルガ銀行(静岡県沼津市)から出資要請があれば検討する考えを示した。新生銀とスルガ銀は5月に、事業承継や個人向けローンなどで業務提携することで基本合意している。
スルガ銀は投資用不動産向け不正融資問題で、2019年3月期連結決算の最終損益が971億円の赤字となった。工藤氏はスルガ銀の財務状況を「外から見ている限り、株価も安定し、資金調達面でも一時の危機的な状況ではないのだろう」と分析。現時点で支援要請は来ていないと説明した。
不正融資問題を起こしたスルガ銀と業務提携することに対し、「顧客から疑問の声はあったが、ビジネス上のメリットがある」と意義を強調。「企業統治に根本的な欠陥があったのは間違いない」と指摘する一方、既に組織の見直しが進み、内部管理体制は改善しているとの考えを示した。
現在、業務提携の具体策を協議しており、スルガ銀が注力しているという地元企業への貢献について「行内に事業承継の担当部署があり、スルガ銀側に提供できるものがないか検討している」と意欲を示した。