金融

不利益契約18万件に倍増 かんぽ不正、過去5年 金融庁立ち入り検査へ 

 かんぽ生命保険の不正販売問題で、保険料を二重に徴収するなど顧客に不利益となった恐れのある契約が、過去5年で約18万3千件になることが30日、関係者への取材で分かった。既に判明していた9万件超から倍増する。秋をめどに調査結果の中間報告をまとめる方針で、31日に開く日本郵政グループの記者会見で詳細を発表する。金融庁は中間報告後ただちに、かんぽ生命への立ち入り検査に着手し、業務改善命令を含む処分を検討する。

 これまでより対象期間を拡大し、平成26~30年度の5年間の新規契約を確認した。半年以上にわたって顧客に保険料を二重払いさせていた疑いのあるケースは、約2万2千件から約7万件に拡大した。

 顧客の新契約への乗り換えを拒んだ事例は約1万9千件、特約の切り替えなどで対応できた事例は約2万5千件あった。予定利率の低い同じ種類の契約に乗り換えた件数は約2万件、一時的に無保険状態になった契約は約4万6千件だった。

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