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コメ先物、投資家の関心薄く…本上場に高いハードル

 農林水産省は7日、大阪堂島商品取引所(大阪市)が申請していたコメ先物取引の試験上場の延長を認可したと発表した。延長は4回目で、期間は令和3年8月7日までの2年間。本上場が認められる水準ではないが、一定の取引量が維持されているとして試験上場には問題ないと判断した。

 同取引所は7月に本上場への移行を申請したが、農水省は取引量が減少していることから認可条件の「十分な取引量」が確保できていないとの見方を示した。このため同取引所は、市場取引の継続を優先し、本上場を撤回して試験上場の延長申請に切り替えていた。

 コメ先物取引は平成23年の試験上場して以来、2年の期限を迎えるたびに延長を繰り返している。

 ■取引量は年々減少

 コメ先物取引の4度目の試験上場延長が認められたことを受け、大阪堂島商品取引所は「2年後の捲土(けんど)重来を期す」とするコメントを発表し、本上場移行に意欲を示した。ただ、コメ先物の取引量は年々減少しており、悲願の本上場に向けてのハードルは、なお高い。

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