「ここは指定タクシー以外は禁止なので乗ってはいけない」
「あなたは誰だ?」と聞くと、観光地の関係者で「ツーリストポリス」だと言う。
ツーリストポリスは、タイ独自の観光客の安全を守るために一般警察とは別に組織されている観光・スポーツ省の監督下にあるれっきとした警察組織だ。
それを聞いたグラブのドライバーは反論することもなく著者を乗車させることを諦めた。警察手帳のようなものを確認したわけではないので、この男性が本物なのかは定かではない。
「地方の1観光地の独断でグラブ規制は難しいと思う。その場所の行政判断となるはず」(バンコク在住の日本人ジャーナリスト)
ということは、地元の既存タクシーに依頼されて事故などを防ぐ名目で強制力はない“呼びかけ程度”でやっているのかもしれない。
サービス沸騰で交通事故も増加
他にも起こりつつある問題として、ドライバーの交通事故がある。共同通信社系メディア「NNAアジア」によると、昨年から始まったグラブフードの今年の利用件数が、昨年比7倍の2000万件を超える見通しだと伝えるなど、中食市場が大きなタイで、フードデリバリーサービスが沸騰している。
配送するドライバーは、個人でも副業として気軽に始めることができる完全歩合制だ。そのため、少しでも稼ぐため1件でも多くこなしたいとなり、緑のユニフォームを着たグラブフードのドライバーの交通事故を見かけることが増え、渋滞を悪化させる要因になりつつある。(筑前サンミゲル/5時から作家塾(R))