金融
野村などデジタル化転換、「スマホ証券」活況
スマホ証券は既に乱立している。ワンタップバイは2016年6月、日本初のスマホ証券としてサービスを開始。今年4月には、SBIネオモバイル証券がポイントプログラム「Tポイント」で株式を購入できるサービスを始めた。
大手証券は店舗再編や人員の再配置など、構造改革に取り組んでいる。低金利が続く中、収益力の向上も課題だ。野村HDでデジタル戦略などを担う池田肇執行役員はLINE証券について「1800兆円に上る個人金融資産が貯蓄から資産形成へと流れるムーブメントを起こせるのではないか」と話す。ただ、LINE証券から野村への送客など具体的な構想は明らかにしておらず、今後の戦略は見えないままだ。(米沢文)
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■主なスマホ証券の特徴
≪ワンタップバイ≫
金額単位での取引が可能。1000円から日米の株式を取引できる
≪SBIネオモバイル証券≫
Tポイントで株式投資ができる。利用料は月額200円(税抜き)から
≪スマートプラス≫
アプリ内のSNSでほかの個人投資家と意見交換ができる
≪FOLIO(フォリオ)≫
「京都」や「コスプレ」など、好きなテーマに沿って選ばれた銘柄に投資ができる
≪トラノコ≫
毎日の買い物のお釣りを投資に回せる
≪LINE証券≫
厳選した100銘柄の中から、1株単位で購入できる。平日午後9時まで即時注文・約定が可能