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トヨタ、五輪に“究極のエコカー”提供 FCV、大会運営向け500台
8月23日には東京五輪でトヨタが提供する車両約3700台のうち、約500台はミライをはじめとしたFCVが占めることが公表された。FCバス「SORA(ソラ)」なども投入する予定だ。
水素と酸素の反応でモーターを動かし、水しか排出しないゼロエミッションが特徴のFC車。トヨタは、東京五輪において、全車両をガソリン車・ディーゼル車で調達するのに比べて、「CO2排出量を半減できる」と試算する。
FCVを500台提供する効果は、単なる台数増にとどまらない。計画中を含めてまだ150カ所に満たない水素ステーションの整備促進のほか、ガソリンエンジン車に近い感覚で短時間での燃料補給や長距離走行が可能といったメリットを多くの人に体感してもらう機会でもある。
戦略は実は長期的で、世界を見据えている。トヨタは「モビリティー分野」で17~24年の8年間にわたって、五輪の「ワールドワイドパートナー」に就いており、22年冬季の北京大会、24年夏季のパリ大会まで、独占的に車両提供が行えることになっている。トヨタ関係者は「五輪のパートナーとなるメリットはただの宣伝ではない。企業理念に基づくレガシー構築まで手掛けられることが最大のポイントだ」と語る。
どこでも生産・供給
世界の自動車業界をめぐっては、バッテリーに充電し、モーターで動く電気自動車(EV)開発が主流だが、トヨタは「最終的に目指すべき姿は電気と水素を活用した多様なエネルギーから成り立っている社会」(寺師茂樹副社長)との姿勢。EVとFCVが並行して選択肢となるシステムを見据えている。