教育機関向けサイト運営提供
Ｓ４Ｅなど３者、機能特化の無料サービス
一般社団法人教育のための科学研究所（Ｓ４Ｅ）とＮＴＴデータ、さくらインターネットの３者は、教育機関向けのＷｅｂサイト運営サービス「ｅｄｕｍａｐ（エデュマップ）」の提供を開始した。全国の保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校などの教育機関に向けて、Ｓ４Ｅが無料のクラウドサービスとして提供する。
エデュマップは、学校行事カレンダー、学校ブログ、資料ダウンロードなど、教育機関業務に特化した機能を標準で備え、Ｗｅｂサイトの運営をすぐに開始できるサービス。全国で約５０００の教育機関への導入実績があるコンテンツ管理システム（ＣＭＳ）「ＮｅｔＣｏｍｍｏｎｓ」を基盤として構築されており、サーバーの準備、ソフトウエアのインストール、日々のメンテナンスやセキュリティー機能といった、教育機関のＷｅｂサイトを用意するための数々の作業を、ワンストップサービスとして提供する。
エデュマップはスマートフォンからでも管理・更新を行えるので、運営担当者は、修学旅行時など外出先のタイミングでもＷｅｂサイトを更新できるほか、セキュリティーや災害時の利用も考慮されており、災害発生時にも教育機関関係者・保護者間で情報交換ができる環境を提供する。
３者では、今後１年半で全国５０００校、３年後に全国３万校の教育機関での利用を目指し、取り組みを進める。なお、エデュマップのインターネットインフラとしては、さくらインターネットがＩａａＳ型クラウド「さくらのクラウド」を提供する。
またＮＴＴデータは、エデュマップ上のデータ分析など新たな取り組みを開始するという。具体的には、ｅｄｕｍａｐ上に蓄積された情報を分析することで、教育従事者の作業負担軽減につながる情報を各教育機関へ提供可能になるとのこと。
このほか、エデュマップの利用者ニーズを収集することで、より情報発信をしやすくなるための分析を行う。それとともに、近隣の複数教育機関における危険情報やイベント情報などを分析し、これまで単体の教育機関だけでは分からなかった新たな情報価値を生み出すとしている。（インプレスウオッチ）