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アプリで配車、乗り合いバス 次世代移動「MaaS」に“落とし穴”は

 IT(情報技術)を活用し、地域の公共交通や移動サービスを使いやすくする次世代移動サービス「MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)」をめぐっては、国内の自動車メーカーやIT企業の参入が相次ぐなど、導入元年とされる。だが、人口減少・超高齢化社会の日本ならではの課題が普及の“落とし穴”となっている。

 利用者がスマートフォンなどのアプリから配車を依頼すると、最先端の情報処理技術を使って最適な運行ルートを走るシャトルバスのサービス「オンデマンド型シャトルサービス」が近々、日本にも上陸するかもしれない。

 このシャトルサービスを運営しているのは、米ニューヨークに本社のあるヴィアだ。アプリを通じて、現在地と目的地を設定すると、複数の乗車希望者の目的地や車両の空き状況、渋滞情報などさまざまな情報を瞬時に把握し、最適なルートや乗降場所が決められる。

 既存のバスと違い、決まった路線はなく、利用者は無数の乗降場所を利用できる。一方で、利用者は指定された乗車場所まで自ら移動し、目的地に近い場所で乗り降りをしなければならない点が、既存のバスやタクシーと異なる。少しの移動を乗客に受け入れてもらうことで、効率的な運行や交通渋滞の解消が可能になるという。

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