現場の風

ディディモビリティジャパン タクシー配車から自動運転に展開

 □ディディモビリティジャパン副社長・菅野圭吾さん(47)

 --昨年9月に大阪でタクシー配車サービスを開始後、全国に広げている。当初苦労した点や改善した点は

 「中国など海外のやり方ではなく、日本市場に合わせた。例えば車内で運転手が使うタブレット端末の文字や地図のサイズを大きくしたり、運転手向けのアプリも30カ所ぐらい変更した。それでも運転手には新しいテクノロジーに慣れてもらうこと、乗客にはアプリでタクシーを呼ぶという文化に慣れてもらうことで苦労した」

 --全国に展開していく中でのエリア選択の理由は

 「日本人利用者と中国からの訪日客の両方で規模が見込めるところを選んでいる。ただ、日本人利用者の割合が全国で拡大している。特に、使いやすい点やクーポンが好評で20~30代の女性の比率が高まっている」

 --同業他社との差別化はどう図るか

 「アプリやサービスといったプロダクトを改善するスピードの速さが特徴だ。ドライバー向けアプリにハンズフリーなどの安全性向上機能を提供するなど、プロダクトは1、2週間に1度改善している」

 --中国で展開するライドシェア(相乗り)への警戒感が国内タクシー業界では根強い

 「一切計画には入っていない。日本にはサービスや安全レベルが世界でもトップのタクシードライバーがいるので、テクノロジーを強化するのが勝ち筋だ」

 --タクシー配車事業からの今後の構想は

 「将来的には自動運転をみている。タクシー配車事業で蓄積している、乗客がどこにいてタクシーがどこにいるのかというデータと、天気やイベント開催の有無などを人工知能(AI)で分析することで人や車の流れが分かる。こうしたデータを活用することで、自動運転や渋滞の解消、タクシー以外のさまざまな移動手段の最適化を利用者に提供できるようになると考えている」

【プロフィル】菅野圭吾

 すがの・けいご 1996年4月日本国際通信(現ソフトバンク)入社。2018年6月からソフトバンク常務執行役員兼ディディモビリティジャパン取締役。19年1月から現職。

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