関電金品受領問題会見詳報(2)
「儀礼的なものも、そうでないものもあった」 関係悪化恐れ受領、返却は「難しかった」
《岩根茂樹社長はペーパーに目を落としながら、時折かすれ声になりながら、記者の質問に対し淡々と話し続けた》
--個人口座への振り込みはないのか。岩根社長自身は
岩根社長「私のところにはない」
--社内処分は報酬何カ月分か
岩根社長「私、会長も含め、報酬の返上を含む処分を行っているが、詳細は控えたい。一定の調査をして、当該事象の発注プロセスも適切に行われている。個人で管理をしていたということについては、大きな課題だと考えています」
--返金されているというが、国税の調査がなければ、返金はなかったのか
岩根社長「儀礼の範囲内でないものは受け取ってはならないということを、継続している。メモをつけて、どれくらいのものを預かっているかを記録していた。返却したものもある。そういう対応していました」
--背広券を使用していたケースもあったというが
岩根社長「基本的に、儀礼的な範囲のもの以外は返却したが、儀礼的であれば、そうでないものもあった」
--返却できなかった理由は
岩根社長「基本的に金銭などで、返却するのが難しかった」
--一度受け取っている。なぜ、拒まないのか。社会的に高い地位の方が、そういうものを受け取っている
岩根社長「提供したのは地元の有力者。さまざま御世話になっている。返すとか、受け取れないと言った場合、非常に厳しい態度で、先方も返却を拒んだ。その方との関係悪化を恐れて、返せる時に返そうとしていました」
--委員会を設置したというが、いつからいつまでのことか