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ビバホームに公取委勧告 下請けがただ働き
LIXILグループ傘下で「スーパービバホーム」などのホームセンターを展開するLIXILビバ(さいたま市浦和区)が、日用品や大工用品の製造を委託した下請け業者に売り場の改装や商品の陳列を無償で手伝わせていたのは下請法違反に当たるとして、公正取引委員会は27日、再発防止を勧告した。
公取委によると、平成29年10月~30年12月に13都道府県の35店舗で、下請け43社の従業員延べ812人を6100時間以上働かせていた。下請けが負担させられた人件費や交通費、宿泊費は総額1千万円以上となる見通しで、埼玉県から北海道の店舗に自腹で行かされたケースもあった。
公取委は、下請けに負担させた費用を速やかに支払うようLIXILビバに勧告した。下請け側は「今後の取引を見越すと要請を断れなかった」などと話したという。