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大和ハウス工業、豊洲で低酸素トレーニング 東京五輪強化拠点に期待

 大和ハウス工業は、東京都江東区の豊洲に建設した複合ビル「Dタワー豊洲」の内覧会を開き、標高2000~4000メートル級の高地に相当する低酸素トレーニングができる施設を公開した。施設は東京五輪・パラリンピックの選手村に近く、東京大会では日本選手が練習や疲労回復に活用する強化支援の拠点としても期待されている。

 ゲストとしてあいさつした日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は史上最多の金メダル30個の目標について、支援拠点など「環境づくりを進めれば不可能ではない」と強調した。

 施設は11月以降、順次オープン。ビルは地上17階、地下1階建てで、2、3階はスポーツ用品大手のアシックスが運営するトレーニング施設が入り、6~17階のホテルには車椅子に対応した部屋もある。

 低酸素トレーニング施設では世界最大級で、酸素濃度は曜日や場所によって設定する。一般の人も会員になれば利用できる。筋力トレーニングに使う最新設備や約50メートルの陸上レーン、25メートルや50メートルの競泳用プールなどを備え、低酸素の環境下で練習できる。女子マラソンの五輪メダリスト、有森裕子さんは、施設を体験し「しゃべるだけで息が上がる。これだけハイレベルな環境はなかなか得られない」と印象を語った。

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