家電Watch

LEDで照らしながら融雪・凍結防止

 ■ビートソニック、熱利用システム施工販売

 ビートソニックは発光ダイオード(LED)を使った融雪・凍結防止システム「Hotpillar(ホットピラー)」を今秋から施工販売する。熱に強く、熱を多く発生するLEDテープ帯を使ったシステムで、融雪装置や雪庇防止、凍結防止などに役立つとしている。同社はLED電球の開発に当たり、LED素子から発生する熱エネルギーに着目し、LEDの熱利用に特化した同システムを考案したという。

 同システムは、家屋やカーポートのエントランスの融雪、雪庇防止や水道管凍結防止などでの活用を想定。例えば、カーポートの融雪では、出入り口付近の表面に凹状の溝を作り、LEDテープ帯を埋設。その上で、シリコン樹脂で封印する工法で施工する。そのため、既存建物への後施工も可能だとする。

 また雪庇防止のために屋根に取り付ける場合は、LEDテープ帯を熱伝導性や耐久性、耐熱性、耐候性などに優れた、アルミ箔(はく)とアクリル系の2種類のテープを挟んだ構造で、屋根材に接着する工法で施工。同工法も、後施工が可能で、雨漏りの心配もないとする。

 いずれも、融雪や凍結防止の状況はLEDの光が見えるか見えないかで判断でき、離れた場所からでも確認できる点を、特徴の一つとして挙げている。

 なお、同社は小樽市内でカーポート(融雪)や屋根(雪庇防止)で実証実験を行った。その結果、同システムの消費電力は1平方メートル当たり100ワットだったという。この結果を受け、LEDテープ帯を使った同システムは、従来のニクロム線やボイラー方式による融雪・凍結防止システムと比べ燃料代などのコストを大幅に削減できるとしている。(インプレスウオッチ)

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