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有明の大規模施設概要発表 住友不動産、過去30年で都内最大規模
住友不動産は27日、来年4月から順次開業する東京湾岸・有明地区の大規模複合施設の概要を発表した。総面積は約10万7000平方メートルで、六本木ヒルズなど過去30年の都内の大規模開発の中で最大規模という。国際観光機能を強化する拠点として国家戦略特区にも認定されており、今後増加が見込まれる湾岸のタワーマンションの住民から訪日客まで、さまざまな客層を取り込み年間1500万人の来場を目指す。
大規模複合施設「有明ガーデン」は、3棟のタワーマンション、国内最大級の8000人を収容する劇場型ホール、住友不動産が初めて運営する商業施設などから構成される。
地上33階建てのタワーマンションは3棟計約1500戸で、大半はすでに入居者が決まっており、来年2月から入居が始まる。商業施設は来年4月に開業。200店舗超のテナントが入居する予定で、今後詳細は発表するが、湾岸地区の住民が日常で使用しやすいような食品スーパーなどが入るという。
ホテルや温浴施設も開業予定で、周辺の東京ビッグサイトなどで開催された国際会議の利用者の宿泊施設としての機能も期待され、国家戦略特区事業に認定されている。音楽ライブなどを開催予定の劇場型ホールのほかに、劇団四季が年間公演を行う専用の劇場も2021年4月にオープンする。記者会見した同社の津村健二事業企画部長は「ライブやイベント会場と商業施設が近いので、単にモノを売る商業施設よりも特色が出せる」と強調した。