メーカー
ヤマダ会長、子会社化する大塚家具社長に「チャンス与える」
--大塚氏はこれまで白いスーツが多かったが、きょうの赤いスーツの意味は
大塚氏「なかは白です。明るい気持ちでやりたいな、ということ」
--大塚家具の黒字化のメドは
山田氏「来期は黒字化を目指せるとの手応えを感じたから、出資を決めた。家具は粗利が高い。売上高が10%も伸びれば黒字になる。記者のみなさん方に騒がれ、えらい目に合ってきたと思うんですよ。その分の経営損失はものすごく大きい。そういった面もあるなかでがんばってこられた。テコ入れし、信用不安を解消すれば、すぐ回復しますよ」
--子会社化で、大塚氏の進退は突き詰めれば山田氏が握ることになる。結果が出なければ代える考えもあるか
山田氏「ヤマダの考え方は、結果主義だがその代わりチャンスは与える、というもの。『来期の黒字化』という目標を立てたわけで、そこはまずチャンスを与える。達成のためにはヤマダの経営資源を入れて支援する。そういうなかで考えていけばいいのではないか」
--相乗効果は
山田氏「家電と家具は親和性が高く、理想の組み合わせ。ヤマダが家具を扱い始めてまだ間がないが、大塚さんとの提携で商品の幅が広がり、『暮らしまるごと』で住環境全体を提案するという理想に近い売り場が体現できるようになった。大塚さんの家具は、ここ最近のいろいろなことがあったからかもしれないが、知名度が高くて非常に好評だ。その結果、女性客が増え、売り上げも伸び、購入単価が上昇している。以前は5万円の家具がなかなか売れなかったが、(大塚の商品が)10万円や20万円と並ぶとどんどん売れるようになった。いいダイニングテーブルと椅子で商談し、いいテレビを売れば、いいソファも売れる。法人からの引き合いも強くなっている。非常にシナジーがある」