京遊協、福祉支援の累計8.8億円
京都府のパチンコホール経営者で組織する京都府遊技業協同組合(京遊協、理事長・白川鐘一氏)は11月28日、京都市中京区のANAクラウンプラザホテル京都で2019年寄付・助成金の贈呈式と営業者・管理者等研修会を開催。組合員や店舗管理者ら約180人が出席した。
寄付・助成金事業は、京遊協ならびに同団体を母体とする公益財団法人京遊連社会福祉基金が毎年、京都府、京都市などの自治体および京都府内に所在する各福祉団体などに対して、社会福祉事業の手助けとなるように寄付・助成金を贈呈するもの。社会貢献活動の一環として取り組まれており、1973年からスタートした「善意の箱」事業を原資に、これまで9億円近くの助成が行われている。
開会に伴い壇上に上がった白川理事長は、助成先団体の社会に向けた献身的な取り組みに謝意を伝えるとともに、新規則機市場へのシフトにより生じる大幅な遊技機の撤去入れ替えに触れ、「来年は特に厳しい状況が予測されるが、組合員各ホールが社会貢献活動の必要性と重要性を理解し、今年も贈呈式を迎えられたことをうれしく思う」とあいさつ。「われわれにとって社会貢献活動は地域に根ざし、そして愛されるために必要不可欠な活動だと考えている。今後も歩みを止めることなく継続していきたい」と、活動の継続に向けて意欲を示した。
贈呈式では、京遊協から社会福祉事業支援として特別養護老人ホームに対し車いす利用者のための送迎用軽自動車を、同青年部会からは福祉作業所などの4団体に対し施設整備費用として計80万円を贈呈。京遊連社会福祉基金に関しては、ホームページでの公募の後、選考を経て、京都市への寄付のほか、21の福祉団体などに重度障害者用移動リフト購入費用、施設整備費用などとして計861万円を贈った。なお、今回の寄付により財団発足以来の累計金額は8億8849万1544円となった。
贈呈式の後に行われた研修会では、エンパワーコミュニケーション代表であり、こころ元気配達人の鎌田敏さんが講演。部下育成や接客に生かすべく、コミュニケーション術に関する考え方やポイントなどを伝えた。
加えて、京都府警察本部生活安全部生活安全企画課許可等事務審査室から金子平室長補佐が講話を実施。その中で金子室長補佐は、「違法営業の絶無」「適正な手続の履行」「ぱちんこへの依存防止対策」の3点について、それぞれ要点を確認するとともに、適切な取り組みの推進を要請した。