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映画「嘘八百」で町おこし 脅威の経済効果でシリーズ化構想も

波溝康三

 また、映画のロケ地として使われた堺市博物館の来館者数が映画公開後、月別の対前年比で約1.3倍に達するなど、観光客への周知といったPR効果は顕著に顕われたという。

 堺市での「嘘八百」の成功例を契機に、GAGAでは、第2弾を企画。続編となる「嘘八百 京町ロワイヤル」が、来年1月31日から全国公開される。

 堺に次いで京都が名乗り

 中井、佐々木の“詐欺師コンビ”は健在。今度は京都を舞台に、新たな“壮大なる美術品詐欺”を企てるというストーリーだ。

 京都市では、平成21年に、映画やテレビドラマなどのロケハンや撮影などに協力するための組織として「京都市メディア支援センター」を設置。これまでにも数多くの映画製作を支援してきたが、今回の「嘘八百」の続編では、前作の堺市での支援体制を教訓に、広報課や交通局など全市を挙げてバックアップしてきた。

 映画公開に向け、市営地下鉄で映画をアピールしたり、ロケ地巡りのマップを作ったり、スタンプラリーを企画するなど部局を超えて準備を進めている。

 また、前作での堺市のように、京都市民が数多くエキストラとして映画撮影に参加。行政と市民が一体となって京都市を全国にアピールしようという機運が盛り上がっているという。

 早くもシリーズ化? 第3弾の構想も

 「映画のロケ地としてのアピールは、有名な観光名所だけではない、京都の知られざる魅力を広く発信できるチャンスだととらえています。行政と市民がタッグを組むという貴重な機会も創出でき、堺市のように、大きなPR効果につながれば…」と同センターでは期待する。

 この堺市の成功例や京都市での取り組みに興味を示し始めている全国の自治体は少なくないといい、GAGAでは、「嘘八百」の長期シリーズ化構想を計画。早くも第3弾のロケ地誘致に名乗りを挙げ、動き出した自治体もあるという。

波溝康三(なみみぞ・こうぞう) ライター
 大阪府堺市出身。大学卒業後、日本IBMを経て新聞記者に。専門分野は映画、放送、文芸、漫画、アニメなどメディア全般。2018年からフリーランスの記者として複数メディアに記事を寄稿している。

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