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JR東、東北新幹線変革に着手 「山形」に新型車両、福島駅改良工事

 JR東日本が東北・山形新幹線のスピードアップと時間短縮に向け、駅や車両のリニューアルに乗りだした。山形新幹線「つばさ」に、2023年春をめどに新型車両の導入を検討。ダイヤ編成の“ボトルネック”になっている東北と山形が合流する福島駅の線路構造を変える大規模改良工事にも着手し、駅周辺で用地買収の作業に入った。関係者への取材で16日分かった。

 同社は東北新幹線での最高時速360キロを目指し、新型試験車両「ALFA-X(アルファ・エックス)」の走行実験を継続中。31年春には北海道新幹線の札幌延伸が予定されており、利便性向上や空の便との競争も視野に時間短縮を狙う。北海道、東北の地域振興や観光客誘致にもつなげたい考えだ。

 山形新幹線の東京-山形間は現状、最短2時間26分、新庄までは最短3時間11分。新型車両と改良工事で数分程度の短縮が見込まれる。JR東は15年、米沢-福島間のトンネル新設で、東京-山形間の所要時間は10分ほど短縮できるとの試算をまとめたが、工期15年、総工費約1500億円がかかるため、採算性の問題から実現困難という。

 1997年デビューの現行車両「E3系」は、最高時速275キロ。東京-福島間の新幹線区間と福島-新庄間の在来線区間の双方を走行可能な設計だが、老朽化による取り換え時期が迫っている。新型は山形と同様に新幹線と在来線を走行でき、最高時速320キロの秋田新幹線「E6系」をベースに同300キロ前後を念頭にしている。先頭形状も新デザインとする。

 現状の福島駅では、山形新幹線は上下線とも東北新幹線下りのホーム1本で運用。東北新幹線車両との連結、切り離し作業をしている。高架の「アプローチ線」が新幹線と在来線をつないでいる。東京方面への上り列車は東北新幹線の本線を2度通過する「平面交差」が必要になっている。

 改良工事では、在来線と東北新幹線上り線ホームを直接乗り入れできる新たなアプローチ線を建設。山形新幹線の発着ホームが上下線で分離される。これまでダイヤ乱れを復旧させる際、福島駅の構造の影響で複雑な組み替え作業になっていた問題を解消する。

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