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アスラボ 飲食店起業のハードル下げたい

 アスラボ社長・片岡義隆さんに聞く

 --今夏に東京・大久保で「食」をテーマにした交流拠点の立ち上げを計画している

 「JR東日本などと共同でJR新大久保駅にシェアダイニングというシステムを使って、1つの飲食店としての空間に朝、昼、夜でそれぞれ3店舗、最大9店舗が出店し、国際色豊かな料理が楽しめる空間にする。山手線各駅に個性を出していこうというJRの取り組みに賛同したのをきっかけに、半年くらいで話がまとまった」

 --シェアダイニングとはどんな仕組みか

 「1つの空間でさまざまな料理が注文できるところはフードコートと似ているが、各店舗が給仕などのアルバイトを各店舗が共通で雇ったり、会計する場所も同じ。注文後はスタッフが給仕してくれる。キッチンもシェアリングのため、1人の料理人が朝や昼だけ営業して、夜は別の料理人が営業することもできる。開業したい料理人が自前で大掛かりな設備を整える必要はなく、20万円くらいでも出店できる」

 --外食業界の経営環境をどうみるか

 「構造的にしんどい。長時間働かないといけなかったり、開業するにも大きな借金をしてチャレンジしなければいけないなどリスクが高い。でもリスクを減らしていけば起業する人が増えてくる。そんな世界が作れればいい。訪日外国人も日本の食を体験したいと思っていて、日本の魅力や文化発信につながっている。この貴重な日本の食文化を維持していきたい」

 --今後の課題や展望は

 「このシステムを展開する地域も増えてきて、店舗運営やマーケティングに使えるデータは蓄積ができてきたので、そのデータをさらに活用したい。地域で旬の食材を共同で仕入れて、各料理店でアレンジしたメニューを展開しても面白いと思っている」

【プロフィル】片岡義隆

 かたおか・よしたか 谷沢総合鑑定所本社鑑定部を経て、2004年AIGグローバル・リアルエステート・アジアパシフィック・インク不動産投資部。商業施設、オフィス開発などの投資実務を担当。米系ヘッジファンドを経て、10年アスラボを設立して現職。

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