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九電が川内1号機停止 新型コロナも逆風…経営圧迫

 九州電力はテロ対策施設の完成遅れで川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転を16日に止め、5月20日に2号機も停止する。2基の停止で不足する電力を火力発電で補う費用は200億~700億円に上る見込み。新型コロナウイルスの感染拡大による工場などの電力需要減少も逆風となり、ダブルパンチとなって九電の経営を圧迫する。

 稼働が可能な原発が川内原発、玄海原発(佐賀県玄海町)の計4基ある九電は原発への収益依存度が高い。東京電力福島第1原発事故後の全原発の停止が響き、2012年3月期から4年連続で最終損益が赤字に陥った。新型コロナの影響で20年3月期の最終利益予想も200億円を達成できるかどうかは黄信号がともり、21年3月期も落ち込むのは必至だ。

 九電によると、川内原発2基の停止で不足する電力を全て石炭火力で代替すると燃料費が200億円増え、液化天然ガス(LNG)ならば700億円増える見通し。さらに、玄海3号機が今年9月、玄海4号機が12月にそれぞれ約2カ月超にわたる定期検査に入る予定で、一時は計3基の原発が同時に停止する。

 九電は昨年4月に電気料金を値下げしたのも収益力低下につながり、19年4~12月期の最終利益が14億円に落ち込んだ。池辺和弘社長は「料金の値上げにならないよう頑張りたい」と強調するが、経営の先行きは厳しい。

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