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日鉄、2高炉を一時停止 鋼材需要が急減

 日本製鉄は7日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う鋼材需要の急減を受け、東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)と関西製鉄所和歌山地区(和歌山市)の高炉計2基を一時休止すると発表した。業績悪化を踏まえ、今月から国内の全事業所の約3万人を対象に月2日程度の一時帰休も実施する。

 鉄鋼業を取り巻く経営環境が厳しさを増す中、日鉄は2月に瀬戸内製鉄所呉地区(広島県呉市)の閉鎖などを決定。自動車大手の生産停止が相次ぐなど大幅な需要減を踏まえ、さらなる生産縮小の措置が必要だと判断した。JFEスチールや神戸製鋼所も同様に難しい対応を迫られそうだ。

 鹿島地区第1高炉(炉容積5370立方メートル)は今月中旬以降、和歌山地区第1高炉(同3700立方メートル)は今月下旬以降にそれぞれ準備ができ次第、一時停止するという。このうち和歌山の高炉は令和4年9月までをめどに休止することが既に決まっている。

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