中小企業へのエール

水素燃料車「MIRAI」 混迷の時代に新しい“未来”を期待

 この個人消費者を顕在化させ、MIRAIに乗ることで「地球環境問題の解決に向けてともに行動する」という満足感を与え、その満足感を貢献感に変えることが大事である。

 さらに技術開発やコストダウン、法規制などの見直し。そしてこの需要を作り込む努力を自動車業界のみならず、関連企業、国や自治体が一体となって進め加速させることが重要だ。

 昔、練炭業者が一斉にモータリゼーションの流れに乗り数千万円をかけてガソリンスタンドに衣替えした変革が間近だ。混迷の時代に新しい未来が見えるかもしれない。

【プロフィル】増山壽一

 ますやま・としかず 東大法卒。1985年通産省(現・経産省)入省。産業政策、エネルギー政策、通商政策、地域政策などのポストを経て、2012年北海道経産局長。14年中小企業基盤整備機構筆頭理事。旭川大学客員教授。京都先端科学大客員教授。日本経済を強くしなやかにする会代表。前環境省特別参与。著書「AI(愛)ある自頭を持つ!」(産経新聞出版)。57歳。

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