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としまえんプール死亡事故の女児遺族が提訴 運営会社などに7500万円賠償請求

 東京都練馬区の遊園地「としまえん」のプールで昨年8月、埼玉県朝霞市の小学3年、森本優佳さん=当時(8)=がエア遊具の下に潜り込んで死亡した事故で、遺族が8日、安全管理を怠ったとして、運営会社の豊島園と親会社の西武鉄道、遊具製造・設置会社、監視業務の委託会社に計約7500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 原告代理人の中山雅雄弁護士は取材に「同じような事故が二度と起きないように、訴訟を通じて警鐘を鳴らしたい」と述べた。豊島園は「何もコメントすることはない」としている。

 事故は昨年8月15日、としまえんの「ふわふわウォーターランド」で発生。大きなフロート(浮島)のエア遊具の下で心肺停止状態の優佳さんが見つかり、搬送後に死亡が確認された。

 訴状によると、プールには当時、10個以上のエア遊具があったが、遊具の下に潜り込むことを防ぐネットなどは設置されていなかった。業界団体の日本エア遊具安全普及協会が定める「安全運営の10カ条」では遊具1つにつき最低1人のスタッフを置くべきだとしているが、7人の監視員しか配置されておらず「10人以上の監視員を配置する義務があった」と主張している。

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