フジテレビ商品研究所 これは優れモノ

ポーラの美容液「APEX セラム」 肌ケア成分、住環境の影響予測して配合

 古今東西、美しい肌は全女性の憧れと言っていいだろう。今回の「これは優れモノ」は日本女性の肌に関する膨大なデータが生んだスキンケア商品について取材した。

 30年以上のデータ活用

 「季節の変わり目に、肌の不調を訴える女性が増えています」と話すのは、ポーラ商品企画部で開発を担当している鈴木若葉さん。花粉の季節になると肌荒れが起きたり、日照時間が長くなる時期に肌のくすみやニキビが悪化したりするなどの不調を訴える声が多いという。

 「運動で肌のバリアー機能が高まるという実証結果もあります」と鈴木さん。筋肉に刺激を与えることで、肌のシミやシワを低減させる効果があると説明する。

 同社がこのような調査や検証を行えるのは、過去30年以上にわたり、1870万件に上る日本女性の肌分析を行い、膨大なデータを保有しているから。毛穴やシミなどの肌に関する定量的なデータを過去に遡(さかのぼ)って保有している企業は、世界でも希少という。

 ところで、スキンケアという習慣はいつから始まったのだろうか。具体的な時期はつまびらかではないが、日本ではおよそ4万年前の旧石器時代まで遡ると類推されている。川や湖の水で顔や体を洗ったり、暑さや寒さから肌を守るため、獣の脂を塗ったりしていたことがスキンケアの原点と考えられている。

 世界に目を転じると、古代ギリシャ、エジプト時代には保湿や血行を良くし、美肌を保つ方法として、オリーブオイル、牛の乳、蜂蜜、塩などが用いられた。かのクレオパトラは、ミルクや塩の風呂に入っていたという説もある。

 日本でも江戸時代には、鶯の糞(ふん)やヘチマのつるから採った液(ヘチマ水)をスキンケアに用いていた。実際、ヘチマ水は、ビタミンCやペクチンを含んでいて、現代でも化粧水として販売されている。明治期以降になると、西洋から肌の汚れや皮脂を取るせっけんやクリームが輸入され、西洋医学を取り入れた化粧水が次々と発売された。以後現代に至るまで、さまざまなメーカーが、時代のニーズに合った商品を提供してきた。

 862万通りから最適化

 戦後、あまたある化粧品会社の中で、ポーラは訪問販売を通じて、顧客の細かなニーズをつかみ急成長した。1989年には、顧客一人一人の肌に適した商品を提供する画期的なオーダーシステム化粧品「アペックス・アイ(現アペックス)」をリリースした。

 昨年、発売から30周年を迎え、顧客の肌診断に動画と人工知能(AI)技術を用いた業界初の肌分析技術を導入。クレンジングからファンデーションまで7つのスキンケア商品をリニューアルし、顧客の肌の状況などによって、862万通りのケアパターンの中から最適の商品を選べるようにした。

 さらに、今年7月に発売する美容液「APEX(アペックス) セラム」シリーズ3品は、肌の状況に加え、顧客の住んでいる地域の環境が肌に与える影響を予測し、そのケアに合った成分をそれぞれ配合している「優れモノ」だ。

 「環境が及ぼす肌への影響を予測し、事前にケアするというこれまでにない商品です」と鈴木さんは自信をのぞかせた。

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