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新型コロナ後もサプライチェーンから外せない中国 主導権はどこが持つ
ただし、再編が必要だと日本政府はみており、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策(4月20日閣議決定)では「(日本企業の)生産拠点の国内回帰や多元化を通じた強固なサプライチェーンの構築を強力に支援する」とした。中国依存度を引き下げることが念頭にあるのは明白だ。
しかし、中国を代替できるような経済環境を確保するのは容易ではない。それを踏まえてか、中国の習近平国家主席は、WHO(世界保健機関)が5月18、19日に開いた年次総会でこうアピールしている。「世界のサプライチェーンの安定を維持し、世界経済の回復に尽力する」。企業はどう動くだろうか。
第二次大戦後、世界経済の立て直しを先導したのは米国だった。戦争終結前からドルを供給し、為替相場の安定を図るブレトンウッズ体制構築(後に崩壊するが)を主導するなどしてリーダーの地位に就いた。今の中国にそこまでの指導力も国際的な信望もあるようにはみえないが、経済力は持っている。(粂博之)