ニュースレビュー

6.28~7.2 国内

 ■車8社の国内生産6割減

 自動車の国内大手8社が29日に発表した5月の国内生産台数は、前年同月比61.8%減の28万7502台だった。新型コロナウイルス感染症の影響による需要減などで、工場停止や生産調整が相次いだことが響いた。比較できる1967年以降で過去最大となった。

 ■JDI、20年3月期1014億円赤字

 ジャパンディスプレイ(JDI)が30日発表した2020年3月期連結決算は、最終損益が1014億円の赤字だった。スマートフォン向け液晶パネルの需要が減少し、白山工場(石川県)の資産価値切り下げや、割増退職金など構造改革に伴う特別損失を計上したことも響いた。

 ■6月短観、景況感11年ぶり低水準

 日本銀行が1日発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)は、代表的な指標である大企業製造業の業況判断指数(DI)が3月の前回調査から26ポイント下落のマイナス34となった。リーマン・ショック直後の2009年6月(マイナス48)以来、11年ぶりの低水準。

 ■路線価、5年連続上昇

 国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2020年分の路線価を公表した。全国約32万地点(標準宅地)の対前年の変動率は全国平均1.6%プラスとなり、5年連続で上昇した。再開発や訪日外国人客の効果で、大都市圏の上昇基調が地方都市にも拡大した。

 ■レジ袋、小売店で有料販売

 政府がレジ袋の有料化を全国の小売店に義務付ける制度が1日始まり、コンビニ大手などが買い物客に有料で販売した。使い捨てになるレジ袋を減らすことを目指す。多くが有料化する一方、環境に配慮した素材を使った袋の無料配布を続ける動きもあり、対応は分かれた。

 ■三菱航空機、5269億円の巨額赤字

 国産初のジェット旅客機スペースジェットを開発中の三菱航空機(愛知県)が1日開示した2020年3月期決算は、最終損益が5269億円の赤字(前期は23億円の黒字)だった。開発が遅れて1兆円規模とみられる投資回収のめどが付かず、損失計上を余儀なくされた。

 ■トヨタ、在宅勤務拡充へ

 トヨタ自動車が正社員や継続雇用の従業員向けの在宅勤務制度を拡充することが1日、分かった。9月以降、対象となる社員を拡大し、一定の出社義務も撤廃する。新型コロナウイルス流行を受けて特例で強化した在宅勤務を恒久的なものに。工場で働く技能職への適用も検討。

 ■ふるさと納税、3市町復帰

 総務省は2日、ふるさと納税の新制度から除外した4市町のうち、大阪府泉佐野市と和歌山県高野町、佐賀県みやき町の3市町の制度復帰を認めると決めた。泉佐野市の除外決定を取り消す最高裁判決を踏まえた対応。高市早苗総務相が地方財政審議会に諮問、了承された。

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