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航空各社、9月減便率を拡大 コロナ影響 大手は10月以降も継続か

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて航空旅客需要が低迷する中、航空各社は9月の国内線の減便割合を8月比で拡大する計画だ。新型コロナの影響で出張や旅行を控える動きが続いており、全日本空輸、日本航空の大手2社はコロナ前の計画から4割程度縮小させる。大手2社以外の航空各社も運航本数を抑える。各社は6月の都道府県をまたぐ移動の解禁後、8月のお盆の帰省に期待を込めていたが、感染の再拡大で減便の拡大に転換する。感染拡大は収束の兆しが見通せず、10月以降も4~5割の減便を続ける公算が大きい。

 全日空は、9月の国内線は当初計画比の45%減に当たる1万445便を減らす計画だ。減便の割合は25%だった8月から20ポイント拡大する。8月については、夏休み期間の需要回復を見込んで、ほぼ当初計画通りの約1割減の運航を予定していた。ところが、新型コロナ感染の再拡大を受けて予約の伸びが鈍り、予定より本数を減らした。

 日航は、9月の国内線の運航本数について、当初計画より37%減となる9529便を減らす計画だ。8月は計画の28%減に当たる7594便を減らす予定としている。

 大手2社以外も運航本数を縮小する方針を示している。格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪府)は、8月は新路線を開設するなど計画比で11%増だったが、9月は計画比で9%の減便とする。スカイマークも9月の運休・減便率は49.4%と8月の28.4%から引き上げる。

 日航幹部は7月初めの時点では、6月19日の都道府県をまたぐ移動の解禁後、沖縄県などへの移動の需要が回復していることや、政府の旅行喚起策「Go To トラベル」による観光需要の回復で、10月にも減便を解消するとの見通しを示していた。しかし、7月以降の感染の再拡大により、運航計画の変更を迫られることになった。

 航空関係者は「新型コロナの影響が出始めた当初、こんなに長く続くとは誰も思っていなかったと思う」と肩を落とした。別の関係者は、今後の需要動向について「9月に4連休があるので見極めたい。しかし、足元で需要減少が続いている。すぐには戻ってこないだろう」と話した。(岡田美月、大坪玲央)

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