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ベンチャー新調達手段として株式投資型クラウドファンディングに注目集まる
日本の個人金融資産は1800兆円超にのぼる。イークラウドの波多江直彦社長は「日本の個人金融資産の1%でもベンチャー企業にお金が流れたら、日本経済全体の新陳代謝を促せる」と指摘する。
株式投資型CFサイトで資金を調達したベンチャー企業はこれから成長していく段階にあり、金融機関からの融資だけでは満足に資金を調達できないところがほとんど。上場企業と比べても財務基盤が盤石とはいえず、倒産のリスクもある。
株式投資型CFを通じて出資するのは、ほとんどが個人投資家だ。株式投資型CFが新たな資金調達手段として定着するかどうかは、ベンチャー企業の事業の成長に加え、個人投資家がどこまでリスクを取れるかにもかかっている。(松村信仁)
【用語解説】株式投資型クラウドファンディング 非上場企業が株式を発行し、クラウドファンディング(CF)サイトを通じて、不特定多数の人から少額ずつ資金を集める資金調達手段。日本証券業協会は、企業がこの方法で資金調達できる額は年間1億円未満、投資家が投資できる額は1社につき年間50万円以下と規定。投資勧誘の方法もインターネットのウェブサイトを閲覧させる方法か、電子メールを送信する方法に限られる。