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「はやぶさ2」新たな探査が決定 11年後に次の小惑星に到着

 小惑星探査機「はやぶさ2」が12月に地球に帰還した後、新たな探査を行うため小惑星「1998KY26」に向かうことが決まった。令和13年7月の到着を目指す。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が15日、明らかにした。

 直径約30メートルで、ややごつごつした球状。約10分周期で高速に自転しながら、主に地球と火星の間を通る軌道で太陽の周りを回っている。JAXAは次に探査する小惑星の候補を2つに絞り込み検討を重ねていた。

 到着予定は、もう1つの候補と比べ2年近く遅い。だが、既に探査した小惑星リュウグウと同様に、有機物や水を含むタイプの小惑星の可能性があるため、間近で観測して比較できれば科学的な意義が大きい。試料の採取は行わない。

 また、飛行経路の途中で別の小惑星2001CC21にも接近し、観測の機会が増えることも考慮したとみられる。

 この程度の大きさの小惑星は、数百年に1回の頻度で地球に衝突するため、地球衝突時にどのようなことが起きるかを推定することなどにも役立つという。

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