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アビガン、来月承認申請へ 富士フイルム、治験でコロナ改善確認

 富士フイルムホールディングス(HD)は23日、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」について、10月中にも承認申請を行う予定と発表した。臨床試験(治験)で早期に症状を改善する効果を確認したとしている。承認されれば新型コロナ治療薬として国内3例目となる。

 アビガンを開発した富士フイルム富山化学(東京)が治験を実施し、重篤ではない肺炎を持つ新型コロナの患者にアビガンを投与した結果、患者の症状が改善してウイルスが陰性化するまでの期間が11.9日と、偽薬を投与した患者(14.7日)より2.8日短かったことを確認したという。「安全性上の新たな懸念は認められていない」としている。

 治験は3月末から6月末まで実施する予定だったが、感染者が急減したため、計画が遅れていた。治験を受け入れる病院や地域を増やすなど、早期承認に向けて作業し、今月中旬に必要なデータの収集を完了した。今後は申請に向けて、データの詳細な解析や必要な手続きを進める。

 アビガンはインフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があり、新型コロナに対しても同様の効果が期待されている。安倍晋三前首相は当初5月中の承認を目指したが、有効性が確認できていないことなどから見送られた経緯がある。

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