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ENEOSホールディングス 事業に厚み持たせる運営を早急に

 ENEOSホールディングス社長・大田勝幸さん(62)

 --6月に社長に就任した

 「昨年、グループで2040年に向けた長期ビジョンを発表し、その実現のために、中期経営計画を発表した。それを確実にやることが私の役目なのでしっかりやる。事業構造を見直す手を打たないといけない。昨年度は石油の在庫評価損もあって最終赤字になった。(会社の業績は)原油市況に左右される。分かってはいたが、非常にポートフォリオの脆弱(ぜいじゃく)さを痛感させられた」

 --どのような運営をしていくのか

 「事業に厚みを持たすことを早くやらないといけない。それと基盤事業、石油精製販売、銅精錬などをもっと磨き上げる。ポートフォリオの変革といっても時間はかかる。製油所でいえば、需要が減っているのでネットワークを見直すことは当たり前だが、逆に魅力的にするためには、デジタル、情報技術(IT)を使えば製造現場の競争力を高められる」

 --新型コロナウイルス感染拡大によるガソリン需要の先行きは

 「人の行動様式が変わってくるのは間違いない。需要が完全に戻ることはない。ガソリン需要は毎年1~2%ずつ減っていって、40年には半分になるとの思い切った想定を立てていた。だが、減少スピードがもっと早まることも想定しないといけない」

 --コロナの影響で石油メジャーは投資を抑制している。再生エネルギーなど新事業への投資は続けるのか

 「オイルメジャーは、(原油の開発段階の)上流事業が中心だ。われわれは(精製・販売・輸送の)中下流。彼らは何兆円もの減損もあり、大きく変わらないといけないが、われわれはメジャーとは立ち位置が違う。今後3年間の8300億円の戦略投資も将来の打ち手なので、変えるつもりはない」

【プロフィル】大田勝幸

 おおた・かつゆき 東北大法卒、1982年4月、日本石油(現ENEOS)入社、JXホールディングス取締役執行役員、JXTGホールディングス取締役執行役員、同取締役常務執行役員、JXTGエネルギー社長を経て、2020年6月から現職。鳥取県出身。

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