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スカイゲートテクノロジズ 衛星通信インフラを下支え

 スカイゲートテクノロジズ社長・粟津昂規さんに聞く

 --2月にできたばかりのベンチャー企業だ

 「人工衛星からのデータを高速に受信できるクラウド地上局プラットフォーム『スカイゲート』を来年からサービス開始できるよう準備を進めている。観測衛星などからのデータを受信できる小型のアンテナを開発し、それをできるだけ数多く設置する。一方、これまでよりも10倍高速でデータを取り込めるようなソフトウエアも開発。クラウド基盤上でデータを管理することで、衛星からのデータが素早く入手できる環境を整える」

 --なぜこの会社を立ち上げたのか

 「日本も含めて世界各地で宇宙ベンチャーが続々と立ち上がり、衛星からの観測データに対する需要が拡大し続けている。小型の観測衛星は主に地球の上空500~800キロを毎日何度も周回しているが、地球上から衛星が見える時間は1日に40~60分ほど。だが、そのデータを受ける地上のアンテナの数が足りない。加えて衛星通信で使える周波数が世界的に逼迫(ひっぱく)している。この問題を解決しないと、衛星を使ったビジネスや新たな産業が立ち行かなくなると考えた」

 --8月に慶応義塾大学系ベンチャーキャピタルから出資を受けた

 「調達した資金はアンテナやソフトウエアの開発などに充てている。日本でのサービス開始から数年後には海外でも展開できるようにしたい」

 --この事業が目指す世界観とは

 「資源探索や土地利用、作物の生育状況把握など、人工衛星による観測データを活用した新しいビジネスが次々と生まれている。いま抱えている衛星通信の課題を解決することで、宇宙を舞台にした新しいビジネスや産業が次々と生まれ、そのことが経済全体の活性化と人々の暮らしが豊かになるような世界をつくりたい」

【プロフィル】粟津昂規 あわつ・たかのり 慶大理工学部中退。在学中に動画配信のベンチャー企業「スマイルビジョンズ」を起業。2012年防衛省入省し、サイバーセキュリティー分野を担当。18年フリー入社。20年2月スカイゲートテクノロジズを設立し、現職。岩手県出身。

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