サービス

JR東17路線の終電繰り上げ 発足以来初、来春から最大37分 2万人影響

 JR東日本は21日、来春のダイヤで発足後初めて大規模に実施する終電繰り上げの概要を発表した。繰り上げ対象は山手線など計17路線で、最も繰り上げるのは高崎線と青梅線の37分。山手線は内回りで最大26分繰り上げる。一方、中央線各駅停車など計5路線で最大17分初電を繰り下げる。新型コロナウイルス感染拡大の影響による深夜の利用減や終電から初電までの間の線路などの保守時間確保などが狙い。繰り上げと繰り下げで30本の列車が減少し、2万人に影響が出るという。

 山手線で最も終電時間が繰り上がるのは、渋谷を午前0時39分に発車する品川行きの内回り列車で、池袋行きに変更した上で26分繰り上げる。山手線ではその他の列車も15~20分程度繰り上げるため、午前1時以降に出発する列車はほぼなくなる。

 繰り上げにより、新幹線から在来線に乗り継いだ場合にも影響が出る見通し。東海道新幹線の最終列車で東京に午後11時45分に到着した場合、青梅線など4路線で到着できなくなる区間が出てくるという。

 一方、新型コロナの収束後、都心を走る列車などでは利用が増えることも予想されるため、金曜などに終電より前の時間帯で増発も行う。一連のダイヤ見直しで大半の区間で保守点検時間を目標の4時間確保できるようになることから、コストを十数億円削減できる見込みだ。

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング