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スポーリア湯沢/エムセックインターナショナル

少雪でスキー客やインバウンド激減

 ▼スポーリア湯沢 スポーリア湯沢は9月25日、事業を停止し破産手続きを弁護士に一任した。

 1987年1月に会員制ホテル「スポーリア湯沢」としてオープン。その後、同社を設立して事業を継承し、ホテル施設を賃借する形で運営を行っていた。

 200室超の客室を持つリゾートホテルとして、冬場のスキー客を主体に、旅行雑誌への掲載や直行バスの運行などにより関東圏からの集客に努め、2001年3月期には売上高約13億円を計上していた。

 しかし、その後は少雪の影響から徐々に客足が鈍り、業績は低迷していた。

 近年は、特に訪日客(インバウンド)を中心として客数を確保していたものの、雪不足といった気象の影響に加え、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による旅行客の激減が経営に打撃となった。

 20年3月期の売上高が約5億円にまで落ち込む中、9月にはメンテナンスを理由に約1カ月休館していたが、資金繰りのめども立たないことから事業継続を断念し、9月25日に事業を停止した。

 ▼エムセックインターナショナル エムセックインターナショナルは10月7日、東京地裁から破産開始の決定を受けた。

 同社は海外の演奏ツアーに特化した旅行会社。音楽、合唱団体向けに世界の名門ホールや劇場、世界遺産、城での演奏会やコンサートの企画運営を手掛けていた。

 音楽分野の企画を強みとする専門旅行会社として細やかなサービスを提供し、2015年3月期には売上高約8億2000万円を計上していた。

 しかし、今年に入り世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴う各国の入国制限やイベントの中止などで海外ツアーを組むことができなくなり、業績が急激に悪化した。コロナの影響が続く中、資金繰りも限界となり、今回の措置となった。

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【会社概要】スポーリア湯沢

 ▽本社=新潟県南魚沼郡湯沢町

 ▽設立=1997年10月

 ▽資本金=1000万円

 ▽負債額=約2億5000万円

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【会社概要】エムセックインターナショナル

 ▽本社=東京都渋谷区

 ▽設立=2005年12月

 ▽資本金=2000万円

 ▽負債額=約6億8000万円

                   ◇

 〈チェックポイント〉

 スポーリア湯沢は訪日客(インバウンド)の激減、エムセックインターナショナルは日本発の海外旅行ツアーの減少と、ともに国境をまたぐ人の移動が新型コロナウイルスで寸断され、経営に打撃を与えた。

 「Go To トラベル」や「Go To イート」などがスタートし、国内の消費喚起策が一定の盛り上がりを見せている。一方、入国制限措置の緩和による訪日客の受け入れ再開や、日本からの海外旅行の需要回復は国内外の感染状況による部分も大きく、見通しは厳しい。企業支援は、感染拡大防止に向けた施策と両にらみの難しいかじ取りが続くが、出入国を伴う観光ビジネスの支援にも目を向ける必要がある。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)

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