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休売中の「白州12年」、3月に数量限定再販へ

 サントリースピリッツは19日、販売休止(休売)中の国産シングルモルトウイスキー「白州12年」について、3月30日に数量限定で再販売すると発表した。サントリーは、国産ウイスキー人気の高まりで原酒不足に陥り、休売や出荷調整などの対応を続けている。白州12年も平成30年6月に休売したが、ブランド価値を維持するため再販売に踏み切る。

 白州12年は山梨県北杜市の「白州蒸溜所」で12年以上熟成された原酒のみで造られ、アルコール度数43%、700ミリリットル入り瓶で希望小売価格税別8500円と、休売前商品と規格・容量は変わらない。年間販売数量は非公開。瓶に貼るラベルは手漉きの越前和紙を採用、英字ロゴの色も変更した。

 白州ブランドは、年数表記のないノンエイジ品「白州」のほか、「白州18年」「白州25年」の3品目を出荷調整をしながら販売中。一方で、原酒不足を補うため、今回再販する「白州12年」は休売、「白州10年」は平成25年に販売終了とした。サントリーはこのほか、「響17年」や「白角」「角瓶<黒43度>」が休売に、「山崎10年」も販売終了に追い込まれた。事業継続に向けた原酒確保のため、直近5年で約350億円をかけ、貯蔵庫や蒸溜窯といったウイスキー製造に必要な設備投資を行ってきた。

 今回の再販についてサントリーは「出荷調整は継続しないといけない状況だが、ブランドとして顧客接点を継続的に持つのも重要だ。中長期的に供給できる体制が整ったため、再販を決めた」という。

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