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日産リーフ発売10年で50万台超販売 EV先駆者、巻き返し図る

 日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」が昨年12月で発売から10年となった。59の国や地域で50万台超を販売。世界的潮流となったEVの先駆けと言えるが、近年は「EVと言えば米テスラ」とのイメージが定着し、販売台数で水をあけられている。日産は再建の柱にEVを含む電動化を掲げており、10年間の知見を生かし巻き返しを図る。

 初代リーフは1回の充電で走れる距離が200キロ。三菱自動車が2009年に世界で初めて量産した小型EV「アイ・ミーブ」より40キロ長く走れるのが特長だった。売れ筋のサイズでは初めての量産型EVで「他の車から乗り換えても違和感がない車を目指した」(広報)。

 12年にはバッテリーに蓄えた電気を、住宅に供給する機能を追加した。「非常用電源」としても注目され、日産は大規模災害時にリーフを貸し出す協定を計70超の自治体や法人と結んでいる。

 現行のリーフは17年の全面改良を経た2代目。走行可能距離は400キロに伸び、独自の運転支援技術を搭載する。環境意識の高いノルウェーでは18年に全車種で最も売れた車となり、18年度の世界販売は過去最高の8万5000台を記録した。

 日本自動車工業会によると、19年に国内で販売したハイブリッド車(HV)など電動車の中でEVのシェアは約1%。EVは温室効果ガスの排出実質ゼロを目指す政府目標に欠かせないが、充電スタンドの整備などが課題で普及していない。

 テスラは19年に世界で36万台のEVを販売した。日産は追い上げに向け、約610キロ走行可能なEVの新型スポーツ用多目的車(SUV)「アリア」を日米欧と中国に今年から順次投入する。

 日産が先駆者としてEVの販売をどこまで伸ばせるか、日本の自動車業界の今後を占う意味でも注目が集まる。

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