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切削機械を半導体向け拡販

 工作機械大手の牧野フライス製作所は、5軸横型マシニングセンター(MC、切削機械)「a800Z」の受注を始めた。9月から順次出荷する。あらゆる製造業で使えるが、需要の変化が著しい半導体や電子産業向けに拡販する考え。

 テーブル(加工台)に傾斜軸を持たせるとともに、重心を傾斜軸に近づけることで、工具が付いた主軸が無駄なく高速に動作でき、5軸機でありながらも4軸機並みの高い加工環境を整えた。

 また加工場所の内壁をステンレス化と垂直な形にすることで、切りくずが自然に落下、排出できるようにした。

 将来の生産品目の変更などにも柔軟に対応できるよう、多数の切削工具を積んだ工具マガジンの拡張や主軸仕様の変更をしやすくするなど、拡張性に配慮した設計を施した。

 加工台の大きさは63センチ四方、最大積載重量1トン。最大加工範囲は直径1メートル、高さ80センチ。

 機械の大きさは幅7.4メートル、奥行き10.6メートル、高さ約3.9メートル。機械重量は39トン。本体価格は8500万円(税別)。年間60台の受注を見込む。

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