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JT、グループ3000人削減へ 国内たばこ需要減に対応

 日本たばこ産業(JT)は9日、社員1000人の希望退職を含めたグループで約3000人の大規模な人員削減を実施すると発表した。

 工場閉鎖に加え、全国の支社を削減することなどで事業規模を縮小させ、国内のたばこ需要減少に対応させる。

 九州工場(福岡県筑紫野市)と子会社の日本フィルター工業の田川工場(同田川市)を来年3月末で廃止することを決定。同時に、現在国内に145ある支社を47支社体制にすることで生産、営業体制をともに縮小させる。これにより本社社員1000人の希望退職とパートタイム勤務者1600人、定年退職後の再雇用者150人の退職勧奨などを実施する。

 また、これまでの国内たばこと、海外たばこの2事業体制を改め、たばこの開発や営業方針などを国内外で一本化する。

 寺畠正道社長は9日の会見で「この5年間でたばこ事業は収益で3分の1減少した。黒字で余力がある段階で事業適正化を図る」と説明した。経営効率を高め、加熱式たばこ事業の強化を図る戦略だ。

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