金融

みずほ銀、頭取交代を凍結 第三者委発足、障害の調査本格化

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は17日、傘下のみずほ銀行が4日1日付で予定していた頭取交代人事を取り消すと発表した。藤原弘治頭取は当面留任し、2週間足らずで4度続いたシステム障害の原因究明と再発防止に全力を尽くす。次期頭取に就任予定だった加藤勝彦常務執行役員は4月1日付で副頭取となり、藤原氏を支える。

 みずほFGの坂井辰史社長は17日夕、東京都内で記者会見を開き「たび重なる障害で顧客や関係者にご迷惑とご心配をおかけした」と述べ、陳謝した。一連の障害について、坂井氏が公の場で発言するのはこれが初めて。坂井氏は全国銀行協会の会長への4月1日付の就任予定に関し「控えさせていただく方向で協会と相談する」とも述べた。

 みずほFGは17日、障害の原因や同社の親会社としての対応状況を調査する第三者委員会を設置することも発表した。委員長は弁護士の岩村修二氏が務める。第三者委の調査結果を踏まえ、社外取締役4人が再発防止策の策定を検証する。

 みずほ銀では2月28日、全国の約8割のATM(現金自動預払機)が停止し、5000超のキャッシュカードや通帳が取り出せなくなる障害が発生。3月3、7日にもATMが止まるなどしたほか、11、12日には企業などの外貨建て送金の処理が遅れる問題も起きた。

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