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不動産テックのファンタス、空き家紹介サイト開設

 不動産テックベンチャーのファンタステクノロジー(東京都渋谷区)は21日、業界初となる空き家物件紹介サイトを開設した。入居にあたって必要となる修繕(リフォーム)費用も試算し、物件の総費用が見えづらい空き屋物件の価格を透明化することで、中古物件の流通促進につなげる。

 新サイト「ファンタスリプロ」には、空き物件の必要な修繕場所を明記。さらに明記されていないものの購入希望者が修繕したい場所を選択すると、修繕にかかる費用をはじき出す。

 サイトの閲覧は無料。不動産会社による物件の掲載も9月まで無料、その後有料化する。サービス開始から1年間で250社の不動産会社の参加を見込む。

 当面は東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県の空き家を掲載するが、年内に掲載エリアを全国に広げる。コロナ禍によるライフスタイルの変化で、郊外への移住や多拠点住宅を求める人のニーズを取り込む。

 一方、不動産会社にとっても、修繕プランとセットで販売できるようになり、物件の収益性の向上が図れる。空き家を含む中古物件は説明の手間がかかるうえ、購入者からのクレームも多く、物件の取り扱いを敬遠するケースも多いなどの課題を抱えている。

 同日、都内での記者発表会で国師(くにし)康平社長は「このサービスを通じて、空き家問題の解決につなげたい」と語った。

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