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NTTが千葉に太陽光発電所 セブン40店舗に専用供給

 NTTグループは28日、首都圏のセブン-イレブン40店舗に電力を供給する専用の太陽光発電所の完成披露式典を千葉市若葉区の発電所敷地内で開いた。太陽光発電の電力を利用する施設と離れた場所に、専用契約に基づいて設置される太陽光発電所として初の事例という。NTTグループは、今後もこの契約を他の小売りや飲食業などと締結して太陽光発電所の設置を進める考えだ。

 完成したのは「千葉若葉太陽光発電所」(千葉市若葉区)。NTTグループのNTTアノードエナジー(東京)が野球場跡地に設置した。年間発電量は886メガ(1メガは100万)ワット時で、NTTグループの他の太陽光発電所の電力と合わせることで、都内のセブン-イレブン40店が再生可能エネルギーだけで運営できるという。

 同発電所は、NTTグループがセブン&アイ・ホールディングスと結んだ20年間の長期専用供給契約に基づき、電力を利用するセブン-イレブンの店舗と離れた場所に設置した「オフサイトPPA(電力購入契約)」という仕組みによる初の事例となる。

 NTTグループは、各地にある通信局舎内で電力を利用する際に、太陽光で発電した電力と同じ直流電力を使っているため、太陽光発電所の運営ノウハウがあるという。既に固定価格買い取り制度(FIT)を活用して全国に約90カ所の太陽光発電所を設置しているが、今後はオフサイトPPAの仕組みで新たな設置を進める考え。

 NTTアノードエナジーの谷口裕昭取締役は「政府の再生可能エネルギー推進の方針を受けて、各企業からオフサイトPPAの問い合わせは増えている」とし、屋根に太陽光パネルを設置できない都心に店舗があるドラッグストアなどとも契約を締結していく考えを示した。

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