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関西将棋会館、移転はCFで支援 300万円でトップ棋士と対局!

 関西将棋会館(大阪市福島区)の大阪府高槻市への移転を協議してきた日本将棋連盟と同市は27日、移転に関する合意書を締結した。新会館はJR高槻駅前で令和5年度中の完成を予定。建設などで見込まれる13億円程度の移転費用は、同市がふるさと納税制度を活用したクラウドファンディング(CF)を行い、支援する。

 寄付額に応じた記念品は連盟が準備。最高額300万円の記念品は、豊島将之二冠=竜王・叡王=や渡辺明三冠=名人・棋王・王将=、元名人の佐藤天彦九段、「千駄ケ谷の受け師」こと木村一基九段、今年名人戦七番勝負に挑戦した斎藤慎太郎八段ら、トップ棋士16人中1人を選べる「プレミアム指導対局」で「盛上駒」が付く。

 昨年の第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)第2局で、当時挑戦者の藤井聡太棋聖(19)=王位=が指し、「AI超え」と話題になった「3一銀」の局面をデザインした扇子は、5万円の寄付で贈られる。

 新会館で寄付者の名前が刻まれる「新会館寄付者銘板」は、大(50万円)▽中(10万円)▽小(5万円)-の3種類。このほか、棋士22人の直筆のサインが並ぶ「記念御朱印帳」(20万円)、日本将棋連盟からのクリアファイル付き感謝状(1万円)などがある。

 寄付はCFサイト「キャンプファイヤー」で28日午前10時から受け付けている。年末までを第1期とし、目標額は1億円。今後も継続する予定で、最終的には5億円を目指す。

 関西将棋会館で行われた合意書の調印式で、連盟の佐藤康光会長は現会館を「数多くの名局が生み出され、将棋の進歩に貢献できた」と振り返り、新会館について「西日本の将棋の聖地として、進めていきたい」と語った。

 同市の濱田剛史市長は「ファンの皆さんも来やすい場所で、たくさんの方々が訪れるようになれば。世界に誇る将棋文化の発展に全力を尽くす」と抱負を述べた。

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