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パナソニック増収増益 半導体不足、予想は据え置き

 パナソニックが29日発表した令和3年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比28・8%増の1兆7924億円、前年同期は98億円の赤字だった最終損益は765億円の黒字で増収増益となった。巣ごもり需要で家電や情報通信関連事業が好調に推移し、新型コロナウイルス禍で生産や販売に打撃を受けた前年同期から回復した。一方、半導体不足や原材料価格高騰などへの懸念から4年3月期の業績予想は据え置いた。

 コロナ禍の長期化で在宅時間が増えたことから、国内や中国で冷蔵庫や洗濯機などの白物家電の販売が伸長。テレワーク拡大の影響を受ける情報通信インフラ関連部品や工場を省人化するための産業機械、電気自動車(EV)向けの車載電池も好調に推移し、業績回復を牽引(けんいん)した。四半期での連結売上高は昨年1月に非連結化した住宅事業分を除くとコロナ禍前の水準に戻った。

 本業のもうけを示す営業利益は1043億円。4年3月期の業績予想で掲げた3300億円の約3割を達成したが、予想は据え置いた。コロナの感染再拡大による海外工場での都市封鎖(ロックダウン)や車載機器・電池を供給する自動車メーカーへの半導体不足の影響、原材料価格や物流コスト上昇などを懸念した。

 同日開いた決算会見で梅田博和最高財務責任者(CFO)は「コロナの感染が再拡大しているため、業績予想の修正は7~9月期のタイミングで見極めたい」と話した。

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