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ENEOS、再生エネ事業者「JRE」を約2000億円で買収

 石油元売り国内最大手のENEOS(エネオス)ホールディングス(HD)は11日、国内有数の再生可能エネルギー事業者であるジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE、東京都港区)を約2千億円で買収すると発表した。脱炭素化の潮流に対応し、再生エネ事業の拡大で石油依存の事業構造からの脱却を急ぐ。

 ENEOSHD傘下の事業会社、ENEOSが、JREの株主である米金融大手ゴールドマン・サックスとシンガポール政府投資公社から、来年1月下旬ごろに全株式を取得する予定。

 JREは、平成24年8月設立の新興エネルギー企業。太陽光や陸上風力、バイオマスの再生エネ電源を多く持ち、再生エネの発電容量は建設中を含めると約70・8万キロワット(持ち分容量ベース)に達する。政府が本格導入を目指している洋上風力も、事業化に向けた検討に取り組んでいる。

 JREの買収で、ENEOSの国内外での再生エネの総発電容量は、建設中を含めて約122万キロワットに拡大する。11日にオンラインで記者会見したENEOSの井上啓太郎常務執行役員は「世界が脱炭素・循環型社会に向かう中、(今回の買収は)ENEOSグループの事業構造を抜本的に変革する重要な契機になると確信している」と述べた。

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