タイヤ破裂事故は「手榴弾並みの恐ろしさ」 クルマの“足元”見つめ直して
更新滋賀県警甲賀署によると、破裂したタイヤは側面全体に細かな亀裂がたくさんあり、タイヤの強度が下がっている状態だった。そこへ、高圧の空気を補充したため、破裂が起こったとみられる。
「予見可能性」あるといえず摘発断念
死亡した男性従業員はガソリンスタンド勤務歴28年のベテラン。労働安全衛生法に基づく規則で、事業者は自動車タイヤの空気充填業務に従事する従業員に対して講習などの「特別教育」を行うよう義務づけられており、この男性も平成20年5月に受講していた。
ガソリンスタンドを経営する会社は「当社の店舗でタイヤの破裂事故が起きたのは初めてのケース。恐ろしさは十分に認識しており、注意するよう呼びかけていたにもかかわらず起こってしまい残念」と話す。
捜査に当たった甲賀署は「ガソリンスタンドの敷地内は道路上ではないため、大型トラックの運転手も、運転手の会社も、道路交通法(整備不良)に問うのは困難」と指摘する。同署は労働災害で死亡した男性従業員の雇用主に対する業務上過失致死罪の適用も検討したが、「男性がベテランで、労働安全衛生法に基づく講習も受けている。会社側に予見可能性があるといえず断念した」と話す。
